2016年11月22日
漢方医学の黄帝内経による冬の養生法②
今日は朝から暖かく地震があったり、
また明日は寒くなったりとお天気が不安定ですね。
先日からお話ししている
冬の養生法の続きになります。
この事は約2000年前に書かれた漢方医学の黄帝内経にも、
冬は万物が静かに沈み消極的になる季節であり、
この時期は「たくわえる」という事を第一に考えて、
決して発散してはいけないと書かれています。
ポイント②・・・「活動的なことはひかえる」
冬の間に激しい運動などをして発汗すると、
体表部の毛穴が開いてしまって、
外から「風」の邪や「寒」の邪が
体内に侵入してきて病気になりやすいので、
おとなしくしているほうがいいとされています。
「風邪」と書いて「かぜ」と読みますが、
「かぜ(風邪)」を「引く」というのは、
体表部の防衛力が低下して「風」の邪が
体内に引き込まれるということを指しています。
また、少し動いても汗ばむほど暖房温度を
上げすぎるのも同様に「風邪」を引き入れやすくなります。
ポイント③・・・「冬には精をつける食べ物を」
寒い季節ですのであたたかいものを食べるのはもちろんですが、
生姜やニラなど体を暖める食材をとるといいです。
中国でも冬になると北方では羊の肉が食べられますが、
羊肉は性が「温」で、ビタミンなどの栄養も豊富に含まれています。
参考文献:『薬膳と中医学』建帛社、2003年
食材には、体を温める性質を持つものと、
体を冷やす性質を持つものがあります。
中国の薬膳の考え方では、
食材を体に取り入れることで表れる反応や症状によって、
温・熱・涼・寒と分類しています。この分類を「四気(四性)」といいます
また、冬は陰陽五行説という中国の考え方では
「腎」の季節で、「腎」は「精」という生命の
根元的な物質をたくわえているところでもあるので、
出来るだけ栄養の豊富な「精」を補うものを食べると良いとされています。
以上、冬の養生のポイントをまとめてみましたが、
でもこれを実行すると確実に太ります。
しかしながらそれが自然のサイクルである以上、
太った体は厚めの衣服で覆い隠して、
春からの活動期にそなえるのが正しい漢方の養生法です。
冬の間に十分なたくわえをしておかないと、
春になると体調を崩しやすいです。
冬にはダイエットなどは不向きになります。
おすすめの漢方薬
・金匱腎気丸(きんきじんきがん)・霊鹿参(れいろくさん)
・活命参(かつめいさん)・亀鹿霊仙廣(きろくれいせんこう)
セルフメディケーション ちいさな森
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Posted by ちいさな森 at 15:07│Comments(0)
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